Teslaのハードル

 2020.11.24

Teslaが米国コンシューマレポートで評価を落としている。

RTE(https://www.rte.ie/lifestyle/motors/2020/1122/1179736-tesla-models-face-consumer-criticism-over-reliability/)の記事によると、最新の信頼度ランキング(2020年)で、26社中25位になった。クレームの内容は、ボディパネルの合わせがずれている、ペイントに毛髪が混じっているなど、おそらくカーメーカとして超基本課題に関わることがメインである。特に今年発売された新ModelYが問題のようである。

さらにNHTSA(National HIghway Traffic Safety Administration)は、Tesla車に使われているタッチスクリーンに絡む不具合問題を調査中といわれている。Tesla車では、社内でメカニカルなスイッチ類は極めて少なく、多くの操作がタッチスクリーンを使ってなされる。このため、窓が曇った場合に曇り取りができない、さらに警報表示ができない、後退時のリアビューカメラが使えないなどの安全上の問題につながるという。NHTSAによると、市場を走っているTesla車の8%くらいがこれに関するクレームもしくは不満を訴えているとみている。

Teslaは、AutoPilotなどの斬新な機能と、スポーツカー並みの加速性能、スマホ並みのアップグレード機能などを前面に出して高価格で販売するビジネスモデルで高級車の領域から、EV市場を開拓してきて、それなりに成功した。現在米国EV市場のシェアトップ(58%)を獲得しており、二位を大きく引き離す。

しかしながら、AutoPilotの機能を含め、Teslaをターゲットにしたモデルが、各社から雨後の竹の子のように出てきており、徐々にキャッチアップがなされてきている。

Daimlerは米国で自動運転レベル3の車両を投入するといわれている。GMはすでに同様なSuperCruiseを米国で販売中であり、更に機能を拡張した”UltraCruise”の投入も検討中である。ソフトウエアの更新機能も当たり前のように対応してきている。運転支援機能の差は徐々に詰まってきており。ほとんど差異はない。当然各社EVを出せる。

こうなると当然、ユーザの目は、今まであまり重要視していなかったかもしれない車本来の商品性を比較をしだす。

Teslaは、ここに至るまで、いわば甘やかされて見られてきたきらいがある。Autopilotによる死亡事故は、何件か発生している。幸いにも死亡事故につながらなかった事故を含めると相当な数になるはずである。(ハインリッヒの法則)
Toyotaが不具合かわからないような事象で、連邦議会にまで呼ばれて聴聞を受けたのに比べると扱いが明らかに違う。

EVが一部のユーザのものではなく、”大衆”のものになりつつあり、Teslaは同じ台の上でたくさんの強豪と争いを始める必要がある。

これからがTeslaの正念場と思えてならない。



コメント

このブログの人気の投稿

米国NHTSAが、TeslaのADAS(運転支援システム)の事故調査に関して、12社から事故状況などのデータを要求している。

VWがアメリカで、自動ブレーキの集団訴訟を抱えている。